おはようございます。昨日は汗ばむくらいの日中でしたが、今日の秋田市予想最高気温21度、最低気温15度。ひんやりと湿った風で晴れ時々くもり。降水確率10%。
晴れているうちに脱穀しないと、乾燥機を使わない稲作はしっかり実が乾かないです。
9年前、初めて”ファームガーデン黄昏”さんを訪ねた時もこの脱穀機で脱穀している風景を見たのでした。その後、一般にも開放して”たそがれ野育園”というシステムを作られ、たくさんのメンバーが集まるようになりました。

カタカナを右から読んでください。「ミノル式」「イネコキ」です。構造がシンプルで丈夫です。壊れないです、よほどのことがなければ。これが「農具」だと思うのです。動力もICも付いていません。仮に折れたり傷ついたりしても修復がその場でできます。
手前のペダルを踏んで、向こう側に回転するように弾みをつけます。稲わらを差し込んで、ワイヤーのトゲのようなひっかかりに当てて向こう側に「稲モミ」が飛んでいきます。
今年のコシヒカリは、丈も長く実も大きめでわたしとしては「大豊作」です。
稲わらは、次のたい肥に入れたり、お正月用の「しめ飾り」にします。この冬は、わら細工もしたいです。稲は、捨てるところがありません。全部役に立ちます。
二年前の暮に作った「お正月飾り」です。

今年は「ツル」も作ってみたいです。
脱穀が終わると、稲モミだけではない茎や葉などの余分な部分を寄せていきます。こちら側から見ると脱穀機のワイヤーのトゲトゲがよく見えると思います。このローラーが回転することによって穂に付いた稲モミが弾かれていきます。あちこち飛び散るので、側面をガードしています。

この後、ふるいにかけてから「唐箕(とうみ)」にかけます。風を横から当てて、落ちてきたものの軽いものを横に開いた空間から飛ばしてやるのです。
これも手動です。ぐるぐるとハンドルを回して風を起こします。
稲モミをとった、こいた、わらは叩いて柔らかくして、縄をないます。

向こうに見えているのが「唐箕(とうみ)」です。中央部分にハンドルがあります。
この風景は、懐かしいように感じますが今も脈々と受け継がれている農作業です。人の力を使って、収穫したものをあまさず使い切るという先人の知恵を感じます。
一部細工用に残した稲わらは、大きな断裁機でカットしてたい肥にします。
次の「稲作ダイアリー」は「新米」をいただく、ということになります。三月下旬から始まった稲作の収穫。そして、後かたづけと翌年への準備。
冬の手仕事も、保存食作りもあります。
質素だけど豊かな日々をご紹介していけたらと思います。
では、また!
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