レディーガガが主演をつとめる「ハウス・オブ・グッチ(HOUSE OF GUCCI)」を予告で見てから、わくわくしながら封切りを待っていました。
地方は、気が付くと上映が終わっていたり、変な時間に一回きりになったりするので、用事がないうちに道路状況を見ながら出かけました。
映画が始まると「1978年」のミラノから始まりました。え?そんな昔のことじゃないんだ。見ながら時代背景をなぞっていると、どうやら自分と同世代の人々が出てきています。BGMで流れた曲も、わたしの好きだったユーリズミックスの「Here Comes the Rain Again」だったりで、当時の風俗も加えて楽しめました。
老舗ブランドとして名門のグッチも、貴族ではなかったわけです。お金持ちが時代に翻弄されていくサマをひとりの野心家の女性を通して見せてくれたように思います。
一族の長ともいえるアル・パシーノ演じるところのアルドは、当時のグッチを仕切っていて、ニューヨークへ出店したり華やかにビジネスを展開しています。
レディーガガ演じるパトリツィアは、アルドの甥と結婚し、しばらくして自分の家のメイドさんが「グッチもどきのバンブー」を彼女の夫に買ってもらったのを見て「まがいもの」として、激しく偽物が売られていることにいきどおりを感じます。
【こころの声】そうよ、バンブー流行ったなあ!取ってのところが節のある「竹(バンブー)細工」になっているバッグで、友達のTちゃんも海外に行くと免税店で買ってきていたのを思い出しました。
映画の中でアルドは「レプリカ」の存在を否定していませんでした。
グッチを正規に買うことのできない層と、ブティックでバッグ「も」買う層が別だと。そんなにもグッチは魅力的なのだ、と。
わたしはハタチの頃、会社の先輩OLにすすめられて「こんなに安いのないから」と言われて初めてのブランド物を買ったのですが、それがグッチ(というふれこみ)でした。素材がひとつ前のパターンでコーティングされていないから安いのだ、とか説明を受けました。買ったのはブティックではありません。どうもあやしいなあと感じていました。
ただ、先輩と同じブランドを持つことが嬉しかったことは覚えています。
今考えると、どう見ても偽物です。映画の中では「レプリカ(複製)」と言っていたので今後は「レプリカ」と呼ぶことにします。ぱちもん、とか言わないで。
原作は、ハヤカワ文庫で上下巻になっています。副題の「MURDER, MADNESS, GLAMOUR and GREED:殺人、狂気、魅力的そして強欲」という言葉がすべてを語っています。
ドラマティックでゴージャス。映画ってこうだよね、と思いました。
始まりは、彼女が彼をダンスフロアに引き入れたことから。成功すればしたで関係性が変わり、利用したり、利用されたり。トム・フォードってこうやって登場したのか?ともう一度その頃のファッション雑誌を調べてみたくなりました。
今年は、もう映画二本目です。どんな一年になるのかな。楽しみです。
雪道は、とけたらとけたでボコボコです。
今日は「大寒」。秋田市は、最高気温2度、最低気温マイナス4度の一日でした。
では、また!
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