農家さんの知恵袋:種をまく前にしておくこと。発芽と言ってもまず出るのは「根」

田植え後の田んぼ 農的暮らし

気温の上がり下がりが激しい令和四年の農的暮らしの日々です。気温が上がらないからと言って、地温が上がるまでじっと待つわけにもいきません。

種をまいて、発芽を待ちますが、まず出てくるのは「根っこ」です。この根が地中で下向きに支えることで芽が持ち上がってきます。

体温を使って「根だし」する

例えば「朝顔」の種を見てください。ガチガチにかたくてちんまりしています。→硬実種子というそうです。リンク先では、薬品を使ったり、傷をつけたりの方法も紹介されています。

朝顔の原産地は、熱帯アジアとも熱帯アメリカ大陸とも言われています。発芽にある程度温度(20-25度)が必要です。

水に浸けたりして発芽を促進することもあるかと思いますが、水を腐らせたり、場所をとったりちょっと面倒に思うことも。

そこで農家さんに教えてもらった「発芽に温度が必要な種」をまく前の準備

ティッシュペーパーや画像のような不織布のお茶を出す袋を湿らせて種を包みます。水がしみ出てこないようにラップや小さいビニル袋などに入れて「腹巻に入れておく」という方法。

腹巻をしていないわたしは、ズボンのポケットに深く入れておきました。

体温であたためた朝顔の種
左:一日ポケットに入れていた種 右:採取したそのままの種

この一日後、根が1センチくらいに伸びてきたので土に埋めました。三日後に発芽し、双葉が開いています。

「葉」が光合成で成長を促進していきます。ここからは日光の力を借りて本葉が出てくるのを待ちます。

土中では、根が張られていることでしょう。

自分の体温を使う、ってとても面白く工夫されているなあと思いました。親戚の農家の手伝いに小さい頃から駆り出されていた友人も、下着にはさんで温めていたと話してくれました。

体温が36度あるということ。それが保温などに利用できるのは、目からウロコでした。人がつむいできた「工夫」のシンプルで奥深い技に感服です。

自分で食べるものを自分で作る。これを体験することで、見える世界が広がる気がします。

小さく始めること。おおげさにしないこと。失敗しても「全部やーめた」にしないこと。で、まずやってみませんか?

NHK趣味の園芸 やさいの時間 藤田智の成功するコンテナ菜園 (生活実用シリーズ) | 藤田 智 |本 | 通販
Amazonで藤田 智のNHK趣味の園芸 やさいの時間 藤田智の成功するコンテナ菜園 (生活実用シリーズ)。アマゾンならポイント還元本が多数。藤田 智作品ほか、お急ぎ便対象商品は当日お届けも可能。またNHK趣味の園芸 やさいの時間 藤田智の成功するコンテナ菜園 (生活実用シリーズ)もアマゾン配送商品なら通常配送無料。

コメント

タイトルとURLをコピーしました