おはようございます。今朝の降水確率90%の秋田市予想最高気温24度。最低気温19度。まだ降ってはいませんが雨の予報です。
昨日は、朝9時から夕方5時過ぎまで「たそがれ野育園」の敷地内で人力で井戸掘りをしていました。力仕事は「応援」する程度でしたが、すっかり疲れてしまいました。疲れやすくなったのは年齢のせいでしょうか。
西田稔さんは、トンネル工事の現場で経験を積んできた方で井戸掘り専門の業者さんではありません。わたしは、糸に重りをつるしてグルグルまわして「水脈」を探すちょっと神秘的な「探し方」を想像していました。
水が出るまで掘る、というシンプルな場所を選ばない(が、作業量は多くなる)方法でパイプを地面に打ち込んで水を探し出します。

特許を10以上取得しているオリジナルの道具を使い、二人で向き合って「パイプ」を地面に打ち込んでいくのです。その道具は一式ご自分で運転してくる軽トラックに積んであります。
次の依頼地は、九州だそうです。そちらでは「一式用意しておくので飛行機で来てください」という歓迎ぶり。
敷地内で古い井戸があることなどから、そこから少し離れた場所を選び空洞のパイプを地面に打ち込んでいきます。

パイプを打ち込んでは、抜き、さらに長いパイプに変えるという作業を繰り返します。最後は、5メートルのパイプを穴に入れて、今回は11メートルまで掘りました。
粘土質なので、柔らかく打ち込みやすいのですが粘土は「水を通さない」ので「水脈」にはなかなかぶち当たりません。
それでも、少しずつ色の変わった粘土になったり、小石が混ざってきたり。地層が変わってきたことがわかります。
そうこうしているうちに、お昼になりました。参加者が一品持ち寄りのおかずと「かまどで炊いた」ご飯とお味噌汁で昼食。この間、西田さんへの質問タイムとなりました。

パイプに懐中電灯を糸でおろしていきます。水が出ていると反射があります。そして、その糸の長さで水脈が何メートル付近から始まっているか目安になります。

11メートル付近で水の反応があってから、埋め込んだパイプを抜き取って詰まった粘土を洗います。粘土がびっしり詰まった長いパイプはなかなかきれいになりません。パイプも長くなると重さもかなり出てきます。
水が湧き出してきてからも、ある程度底に落ちてきた粘土や小石をくみ上げて水が透明にになるまで動力を使ってくみ上げます。
ポンプを使ってくみあげていたら「粘土のかたまりの入っていない水」が出ました!

この間、パイプの長さを調整するのに「溶接」が始まったり、その面を削ったり、ひっかかる部分をカットする作業もあったり、現場で次々その場に応じた「工事」が行われました。
これは、西田さんならではです。動力も軽トラに積んであります。技術もあります。
基本的な作業の流れ、道理を現場感覚で教えてもらうというメソッドです。
飲料には向かないかもしれません。が、生活用水として近くに「水がある」という安心感。防災の観点からも、洗い流すための水だったり、消雪のための地下水として活用できるなあと思いました。
2020年ご自宅で西田式を体験された方のYou Tubeがありましたのでご参考までに。
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