「料理と利他:土井善晴、中島岳志」をゆっくり、ゆっくり読み進めています。

「料理と利他」ミシマ社

おはようございます。来週の火曜日からなんと令和四年の二月がスタート。あっという間の一月。今日の秋田市予想最高気温1度、最低気温マイナス2度。くもり時々雪、降水確率70%。

部屋をあったかくして本を読むのに適した薄暗さです。

365日三度の食事を作り続けることは、とても大変。だけど、それが普通だとみんなどこかで思っていますよね。三度三度の食事。家庭で食卓を囲んだり、外食にしたり、お弁当で職場で食べたり、の毎日もコロナ禍で変化しているように思います。

「食事を作って、食べること」を見つめる一冊としてミシマ社「料理と利他:土井善晴、中島岳志」を手に取りました。紙の本は、手触りがいいとちょっと嬉しい。この本は紙質もよくて、本を読むことの体感をあらためて認識させられます。

2020年6月20日第一回「料理から考えるコロナ時代の生き方」

この本は、ミシマ社主催の二回のオンラインイベントをまとめたものです。土井さん、中島さん、御両者がそれぞれお互いに話してみたいと思っていた間柄です。

一回目の内容は、概論というかそれぞれの考えや、大きなくくりでの「料理をすること」から「家庭料理」とは、というような流れになっています。

わたしが、ついメモを取った部分は「作為が残っていたら、気持ち悪くて食べられない」というところです。これみよがしな「自分アピール」は、やっぱり過剰演出に感じます。

オンラインイベントでの参加者の質問、回答も載っています。この中の参加者の質問を経ることによって、話題がぐっと身近になりました。

例えば、「お惣菜を買うという行為に後ろめたさを感じること」や「ミニマリズムと日本の素朴との相容れなさ」などなど、お二人で話されている内容から広がりがありました。

こういうオンラインイベントだったり、TV番組の書き起こしは、ときどきそのコンテンツを見てからでないと伝わらない現場のその時の勢いがあって、文字だけで初めて接する時に置いていかれたように感じることがあります。

この本に関しては、そういった疎外感はありません。リモート風景の画像があったり、細かいフォローがあって、本で読んでも先生方の声が聞こえてきそうです。

「料理と利他」ミシマ社
2020年8月29日第二回「自然に沿う料理」

第二回目のテーマでは、具体的に「ポテトサラダ」と「小芋の煮転がし」の実演が入っています。

「ポテトサラダ」では、混ぜ過ぎないことでよけいな水分を(自然水というのだそうです)出さないようにすることを知りました。「混ぜる」のではなく「和える」こと。うーん、そうだ、水っぽくなるのは塩が全体に強くなじむからなんだ。

自分で作る時のポイントがわかってきます。

「小芋の煮転がし」は、六角に厚く皮をむいて、しっかりとだしを含ませる煮物と、皮はこそげるようにむいて、ぬめり上等と言った感じで鍋で炒めてから煮るものの二種を作って説明しています。

料理屋さんの料理と、家庭料理、それぞれどうしてそういう風に作るようになったのか、など伝わってきます。

料理って、風土と結びついた行為なんですね。

器との関係性や、手に取ってみることの重要性など、土井先生の声が聞こえてきそうです。オンラインイベントを再現したものとしては、とても臨場感があり、満足です。

そして、紙の本の持つ確かさを感じた一冊でした。何度でも読み返したくなります。

さて、野菜かごに残っている「里芋」、どう料理しようか。土井先生の言う「カンカラカンカンカン」と煮つけをしてみようか。

では、また!

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